「最強のふたり」2011年 フランス
「最強のふたり」とは、2011年にフランスで公開された、身体障害を持つ大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)と、フランス移民の貧困層の若者ドリス(オマール・シー)の交流を描いているコメディチックなドラマ作品です。
第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリ(最高賞)を受賞し、主演の2人フランソワ・クリュゼ、オマール・シーは最優秀男優賞を受賞しました。第37回セザール賞(フランスの国際的映画祭)では、オマール・シーが主演男優賞を受賞し、国際的な映画祭で高評価を得ている作品となります。
【分類】
身体障害(頚髄損傷による重度の身体障害、四肢麻痺)
【感想】
障害者の富豪フィリップと介護士の黒人ドリスのコミカルなやり取りと、シリアスなシーンに流れる劇中歌が秀逸なこの作品。
フィリップにも障害者ならではの悩み、ドリスには家族内の悩みがあり、打ち解けていくうちにお互いがお互いを解決に導いていく伏線回収が多くあります。
フィリップはフランス系白人であり、ドリスは移民系の黒人である、フランス内での人種差別問題も作品内では一部取り扱っていて、その振り幅が、ドリスの良さを引き出しています。
フィリップ役のフランソワ・クリュゼの障害者らしい動きも素晴らしいの一言。事前に良く動きを学びトレースしたのだと思う。
フィリップはドリスに会えて良かったと思う。いや、良かったとかそういう言葉で表すのは難しく、もったいない。友達や家族、恋人とは違う障害者と介護士の特別な関係が後半で読み取れると思う。それほど二人の関係は熱く固い深い絆を感じる。
良ければ見てみてください。
ドリスカッコ良すぎ
「最強のふたり」